第15回「楽々勉強習慣!」
勉強が好きだという子はそうはいません。
テストで高得点をとる子も、できれば勉強しないで頭がよくなればと考えています。
それでもちゃんと勉強をしているから頭がよくなる。
彼らはいったいどんな勉強方法をしているのか興味がありますよね。
わたしが出会った生徒で成績が特によい子を観察していると、みなさん楽に勉強しているのです。
無理をして勉強しないスタイルをとっているから継続して勉強ができているのです。
毎日3時間を継続してやらなきゃなどという意識はなく、15分だけ頑張ろうとか、これだけ終わらせておこうという感じなのです。
短期集中型とでもいうのでしょうか、テレビのCM中だけやるというスゴ技の子もいました。
この子は日頃テレビを見ながらCM中だけ勉強するのですが、英単語集だけはいつも手にしているスタイルでした。
やらないよりはマシでしょという考え方ですね。
この子は公立高校へ進学して、その後は国立大学へ進みました。
現在は、リハビリ用の補助ロボット開発に携わっているそうです。

勉強を長時間やるのは大変だから、少しでも楽にやれる方法を確立しているのですね。
これが勉強をする子としない子の違いなのかもしれません。
無理して勉強をするから三日坊主になってしまう。
毎日無理なく勉強できるスタイルを身に付けることが大切なのです。
そうは言っても、「うちの子、5分も机の前に座っていられないのよ!」という場合は、3分だけ勉強すればよいと考えることから始めるのです。
3分の勉強が1週間継続できれば、その後は自然と4分、5分・・・15分、30分・・・と勉強時間が延びてくるものです。
勉強癖がない子にいきなり、「1時間はガンバリなさい!」なんて言っても継続はできません。
逆に勉強がもっと嫌になっていくだけでしょう。
楽だからこそ継続できる勉強スタイルが、頭がよくなる勉強スタイルとなっていくのです。
1日3分だけしか勉強しないなんて許せない!と思うかもしれませんが、初めは忍耐との勝負です。
多くの場合、親の方がきっちり3分しか勉強しないわが子の姿を見て勝負に負けてしまいます。
最後にもうひとつ付け加えておきますが、勉強する場所は家の中のどこでも構わないのです。
勉強しやすい場所でやればよいと考えておいてください。
周囲が気になるほど頑張りたい時は、自然と自分の部屋へ行って勉強するようになります。
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